個別指導塾との違い

キャット算数・数学教室では、基本的には個別指導をお勧めしていません。

私自身、二人の子供がおりますが、我が子を個別指導塾に通わせたいと思ったことは一度もありませんでした。

その理由について、ご説明します。

1.個別指導塾の講師とは

 

多くの個別指導塾が、

店長(教室長・校長等)である社員1名と、

多数の学生アルバイト講師で構成されており、

授業を担当するのは専ら学生講師です。

 

そして、集団授業を行う塾と異なり、

授業力の高い講師はほとんど存在しません。

 

ここで言う授業力とは、

勉強を教えるだけではなく、総合的な授業力のことです。

 

集団授業を行う講師は、(おそらく)全員が、授業時間内で様々な”トーク”をします。

”入試のシステムや学校の選び方、なぜ勉強するのか、といった勉強に関係ある話”から、

”勉強と全く関係のない雑談”や”人生とは?といった話”まで、

いろんな方向から子供たちのモチベーションを上げ、実力を伸ばそうとします。

 

これが授業力だと考えます。

 

一方、個別指導塾の授業は、

学生講師が”講師1名:生徒2名”の形式で、

一人の生徒に解き方を教え、その問題を解かせている間に、もう一人の生徒に解き方を教え…、

という流れで進んでいくことがほとんどであり、単純に問題の解き方を教えるだけの時間になっています。


※大きな声では言えませんが、ただ雑談してただけ、という苦情も後を絶ちません…。

 

また、店長である社員は、

基本的に授業を担当せず、保護者対応や緊急時の代打講師としての立場である為、授業力には期待出来ません。 

 

むしろ、他の業務の合間に片手間で授業をしていることも多く、

アルバイトの学生の方がマシ…と言っても過言ではありません。


さらに、

集団授業と個別指導の両方を事業展開している企業においては、

社員であれ、アルバイトであれ、何らかの理由により集団授業を担当させられない為に個別指導部門を担当させているケースも散見されます。

 

アルバイトに応募してくる学生に関しても、

”集団授業は自信ないけど個別なら(自分でも出来そう…)”という応募動機の人がたくさんいます。

 

そもそも論として、力量不足が否めません。

 

 

2.授業時間

 

一般的に、個別指導の授業時間は、

集団授業の授業時間より短いことが多いです。

 

しかし、個別指導塾に通っている子の場合、

一つ一つの問題を理解するのに時間がかかるケースが多いです。

 

ということは、

集団授業と同じ範囲を学習するのであれば、

むしろ、授業時間は長くなければならない訳です。

 

しかし、実態はその逆です。。。

 

つまり、

“学校の授業についていけない”等のネガティブな理由により個別指導塾に通っているにも関わらず、

”個別指導塾に通っていることで、ますます学校の授業についていけなくなってしまう”のです。

 

 

 

3.自分のペースでは間に合わない!?

 

個別指導塾に通っている人の多くが、

”自分のペースに合わせて勉強できる”ことをメリットとして感じていると思います。

 

もちろん、自分のペースに合わせて勉強することは悪くはないのですが、

世の中は、自分中心には進んでいないことも理解しておかなければいけません。

 

例えば、

中1の文字式で分からなくなった子がいたとします。

文字式が分からなくなってしまえば、数学はほぼ絶望的ですね。。。

 

そこで、個別指導塾に通い、自分のペースで勉強し、見事100%理解することが出来ました!

 

しかし、、

 

ヤッター!良かった!!これで何とかなるぞ!!!と思ったのも束の間、

学校の授業は、既にその先に進んでしまっているのです。。。

 

前述しましたが、

同じ範囲を終わらせるのに、時間が掛かりますからね。

 

つまり、

世の中の流れと関係のないことを学習しているのであれば、

 

例えば、ピアノとか、水泳とか、ゴルフとか、、、

(それでも、発表会やら何やらで、期日までに必死に練習しますよね!?)

 

自分のペースで習えばいいのですが、

勉強に関しては、自分のペースでやっていては、

永遠に追いつけないかも…なのです。

 

そして、全員に平等に、テストの時期がやってきます。

 

ですから、キャット算数・数学教室では、

”自分のペースで勉強したい”という気持ちは分かるけど、

”自分のペースで勉強していたらダメ”なんだよと、お伝えしています。

 

 

 

4.先生を選べるところもある。

 

個別指導塾の中には、

”担当の先生を選べる”というシステムを導入している塾もあります。

 

何か問題があれば、”チェンジ”することも出来ます。

生徒や保護者からすると、とても安心ですね。

 

しかし、

”気に入った先生を指名”し、”気に入らなければチェンジ”する。

”塾はキャバクラ”ではありません。

”先生を選り好みしているようでは本当に出来るようにはならない”と考えます。

 

もちろん、

”塾に行きたくない、勉強もしたくない”という子が

”あの先生とだったら勉強する”となるケースはあるでしょう。

 

ですから、

最終手段として活用するのは悪くないですが、安易に利用すべきでないでしょう。

その先生がいなくなったら、また勉強しなくなってしまうかもしれません。

 

 

 

5.なぜ個別指導が流行っているの?

 

”自分に合った”的なフレーズに抜群の安心感を持つからでしょう。

 

塾を選ぶ際、多くの人が”授業についていけるかなぁ…”という不安を感じるはずです。

しかし、個別指導であれば、授業についていけなくなるということは100%あり得ない訳です。

これは、抜群の安心感です。

 

ただ、その安心感以外、

メリットはあまり大きくないかもしれません。

 

講師は集団塾の講師より授業力が低いことが多く、

場合によっては、年上の優しいお兄さんお姉さんと勉強ごっこをしているようにも見える。

なのに、授業料が安い訳でもない。

 

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、 

”粗悪な商品を高価格で売りつけている”と言えなくもありません。

 

”集団授業だと授業についていけないかもしれないから個別指導を選ぼう”と考えているのであれば、 

その前に、是非、キャット算数・数学教室にお越しください。

 

多くの塾と違って、 

授業についていけなかったとしても、分かるまで・出来るまで徹底的に補習します!

だから、無駄な心配をしないで、”やる気と筆記用具とノートだけ”持ってきてください!!

 

 

 

6.どういう人が個別指導に向いている?

 

以上、様々な理由により、

通うのであれば、個別指導塾ではなく、集団授業塾に通う事をお勧めしています。


ただし、

以下に該当する場合は、個別指導塾(又は家庭教師等)でも仕方ないかもしれません。

 

①私立学校等に通っており、授業の進度が早い。

→ 進度が違いすぎます。

    ※学年関係無しのキャット算数・数学教室なら対応できる!?かもしれません…。お問い合わせください。

②極度な引っ込み思案

→ 先生に当てられても答えられない、挨拶が苦手、質問する勇気がない等、このような子は、集団授業は止めた方がいいでしょう。

(勉強が得意なら集団授業も選択肢にはなりますが、そうでないのであれば、勉強の前に、◯◯道やスポーツ等の心を鍛える習い事をオススメします。)

 

③お金と時間に余裕がある

→ 個別指導塾に毎日通える財力と時間があれば、個別指導塾も選択肢になります。

 

④本当に勉強が嫌い

→ 前述したとおり、”あの先生とだったら勉強してもいい”という環境が生まれるかもしれません。